Tinker Boardは、ASUSTeK Computer社が開発したカードサイズの高性能シングルボードコンピュータです。従来からの「Tinker Board」 と2018年1月にリリースされた最新機種「Tinker Board S」 があります。
新型の Tinker Board S の詳細については、「Tinker Board Sとは」をご参照ください。
いずれも、カードサイズの基板に、ARMベース プロセッサRockchip RK3288とGPU Mali™-T764を搭載したクラス最高峰レベルのパフォーマンスを実現しています。
Tinker Boardは、Maker、IoT開発者、PC DIYマニアなどが、自身のアイデアを実際に構築したり、試行錯誤するための信頼性の高い、非常に優れたプラットフォームとなります。
□CPU:クアッドコア1.8GHz
□GPU:Mali™-T764
□Memory:2GBRAM
□その他主要機能
-Wifi
-Bluetooth
-GbE
-4K Decode
-HD Codec(Audio)
*Tinker Boardにおける30fpsのHDおよびUHDビデオ再生は、付属のメディアプレーヤーでのみ利用可能です。サードパーティのビデオプレーヤーやアプリケーションではハードウェアアクセラレーションが提供されないため、パフォーマンスが制限されたり不安定になることがあります。 詳細については、FAQをご確認ください。
Tinker Boardは、初心者や経験豊富なビルダーに優れたユーザーエクスペリエンスを提供するために、入念に設計と開発が行われました。 例えばGPIOヘッダーが色分けされているので、ビルダーはそれぞれのピンヘッダーを簡単に判別することができます。
Tinker Boardの寸法とトポロジーは、標準的なSBCボードと等しく、多くのシャーシやアクセサリーに対応します。PCBには、接続ヘッダーと部位を示すシルクスクリーン印刷が施され、接続の明瞭性を向上させています。また、オンボードのMIPIヘッダーには、色分けされたプルタブが装備されています。
Tinker Boardはヒートシンクも備えているため、高負荷状態や高温環境での放熱を改善できます。
Tinker Boardは、オンボードの拡張可能なストレージ用のmicroSDスロットを備えます。このスロットは、SD 3.0規格をサポートしており、高速な読み書き性能を持つ大容量のmicroSDカードを使用できます。
読み込み速度: 最大 89% 高速
書き込み速度: 最大 40% 高速
*使用カード: ADATA Premier UHS-I C10 64GBexFAT
Specification | WiFi | Audio Format / Sample Rate | Audio Function |
Tinker Board | 802.11 b/g/n with upgradable IPEX antenna | Play: 24bit/192KHz Record: 24bit/96KHz | Audio output, Microphone input |
Cometitor SBC | 802.11 b/g/n | 16bit/48KHz | Audio output only |
*使用カード: Kingston DataTraveler 64GB USB3.0
ロケーション: OctoScopeプラットフォーム 対象AP: ASUS RT-AC66U (Broadcom) | スタンダード: b/g/n 混合 チャンネル: 6 帯域幅: 20MHz セキュリティ: なし |
*Tinker Board - OS: Linux 4.4.0+ armv7l l イメージバージョン: V20170113 l メモリ: 2GB l CPUタイプ, スピード[GHz]: Cortex-A17 Quad-core 1.8GHz l GPUタイプ, スピード[MHz]: Mali™ T-764
1. microSDカードをWindows PCに挿入します
2. "Win32DiskImager"アプリケーションをダウンロードし、起動します
2.1 書き込み元のイメージファイルを選択します(イメージファイル)
2.2 microSDカードを保存先に選択します(デバイス)
2.3 書き込みを押します
3. ブータブルイメージが入ったmicroSDカードを安全に取り外し、Tinker Boardに挿入します
4. Tinker Boardに電源、キーボード、マウスとモニターをつなげて起動します
Tinker Boardは、マイクロUSBポートを介して5V/2-2.5Aの電力を必要とします。Tinker Boardが要求する電流の正確な値(mA)は、接続した機器によって異なります。一般的な用途であれば、市販されている2A電源でTinker Boardを稼働させるのに十分な電力を供給することができます。
一般的には、何らかの周辺機器が接続されている状態で、Tinker Boardは700~1000mAを使用します。周辺機器が接続されていない場合は500mAを使用します。Tinker Boardの最大出力は1Aです。 接続したUSBデバイスの電力要件が0.5A以上になる場合は、外部電源付きのUSBハブを介して接続する必要があります。
Tinker Boardは、4つのUSB 2.0ポート備えます。これらは、アップストリームUSBポートからRK3288経由でGL852G USBハブに接続されています。
USBポートは、キーボード、マウス、ウェブカムなどの周辺機器の接続を可能にします。 これにより、ボードに機能を追加することができます。
Tinker Board上のUSBハードウェアと、デスクトップPC/ラップトップ/タブレット上のUSBハードウェアにはいくつかの違いがあります。
Tinker BoardのUSBホストポートは、電源供給専用で、RK3288はもともとモバイル市場で使用されることが想定されていました。例えば、携帯電話に搭載された一個のUSBポートは、単一のPCまたはデバイスに接続できます。本質的に、OTGハードウェアは、PCが扱う同等のハードウェアよりも簡単です。
OTGは、一般的にすべてのタイプのUSBデバイスとの通信をサポートしますが、Tinker Boardに接続したUSBデバイスのほとんどに適切なレベルの機能を提供するために、システムソフトウェアはより多くの処理を行う必要があります。
一般的に、Linuxでサポートされているすべてのデバイスは、Tinker Boardでも使用できます(例外については、後述します)。Linuxは、ほとんどのオペレーティングシステムでレガシーハードウェアをサポートする包括的なドライバデータベースを提供しています。TinkerOSとDebianカーネルは、一般的な周辺機器とデバイスのために多数のinboxドライバが存在します。
お持ちのデバイスをTinker Boardで使用したい場合は、それをUSBポートに接続してください。グラフィカルインタフェース(OSのLXDEデスクトップ環境など)を実行している場合、互換性があれば、アイコンやメッセージで新しいデバイスの接続が通知されます。
デバイスを最初に接続した時にそれが要求する電力を通知します。理論上、デバイスが消費する実電力は、規定値を超えてはなりません。
消費電力の大きいデバイスをTinker BoardのUSBポートに接続すると、ブラウンアウトが発生し、Tinker Boardがリセットされる可能性があります。
Download
GPIO API
Python
C
GPIOピンアウト
Tinker Boardテクニカルサポート情報(日本語)
下記のリンクから、Phsycial Computing Labの日本語FAQ情報にアクセスできます。
下記のリンクから、2018年3月30日に開催された第1回Tinker Board User Meetingの講演のVideoなどがご覧いただけます。
下記のリックから、Tinker Board及びTinker Board Sの関連商品のページがご覧いただけます。